第14話 カンチガイも甚だしい、とキレられる
デッドレース延長戦。夜中の11時に、それはまだ続いていた。
「はぁ、はぁ…カンベン、してくれ…」
電柱の陰に退避する真人。レース開始から小一時間、女とは思えないスタミナと執念強さで追い掛け回されていた。
そもそも、追いかけられる理由としては、真人にも非がないわけではない。しかしながら、こうまでされていい理由にはならない。普通ではないのだ。
「部屋に帰りたい…」
外はまだ寒い。まして裸足など、どこの発展途上国の少年だろうか。
「疲れた」
カランッ
ふと足を伸ばした拍子に、足元にあった缶を蹴飛ばしてしまった。
「っっっ!!!」
自分のしたことに声が出そうになったが、咄嗟に堪えた。
恐る恐る、電柱から顔を出して辺りを見回す。誰もいない。
安堵のため息をつく真人。
すっと、後ろの闇の中から、白い手が伸びた。
「みぃ・つ・け・たぁ」
闇という名の漆黒のローブを纏った、死神と形容したいものを真人は見た。同時に、今まで、エリハに対して一片も感じたことのない恐怖を抱いた。
「ちょ、ちょっと待てっ!!言うから!!言うからこっちくるなぁぁぁ!!!!」
真人の意識は、闇に引きずり込まれていった。
ところ変わって真人の部屋。当人は、再度脱走しないようにと、エリハの手によって拉致されていた。
「言うからはなせぇぇぇ!!このひもをほどけぇぇぇ!!!」
柱に梱包用のビニールひもで拘束されていた。
「さっさとお言いっ!!このブタが!!」
ピシピシとムチを振るうエリハ嬢。
「言うって言ってんだろうがっ!!てめぇはこれがやりたいだけだろうっっ!!!」
「そんなことを言うのはこの口かい?さっさと吐いてしまいなさいっ♪」
エリハはこの状況を楽しんでいるようだ。
ピシピシ
「イテェ!!てめぇ、顔に当たったぞっ!!!」
何だか話が一向に進まないので、十分後。
「ええぇぇぇ!!そうなの!!!」
あ、早回ししすぎた。でもいいや、面倒くさいし。
「そうだ。誰がお前なんかに欲情するか」
「こんなにも容姿端麗でお色気ムンムンなパーフェクトお姉さんがいるってのに!?」
「…よくそんなこと素面で言えるな…」
「マサト、ひょっとしてロリコン?」
「ちがうわい!!お前なんかには、1%も異性を感じないわ!!この性悪守銭奴女が!!」
「っんですってぇぇ!!もう一回言ってみなさいよっっ!!」
「あぁ~何ぼでも言ってやるよ!この性悪…」
ビシッ
「てめぇ!!!確実にわざとだろうっっ!!!」
「黙りなさいっっ!!このロリコンオタクが!!!」
こうして夜は更けていったのでした。
皆さんついてきてる?最近テンポ悪くなってたので、巻いてみました。そんなわけで新展開です。ひょっとしたら、ニューキャラ登場かもよ?
to be continued

コメント
こんにちは☆毎回よんでます!!
ほんとにおもしろいですね♪
登場人物の表情が文面に表れてるなって毎回おもいます!
ニューキャラ登場も今からめっちゃたのしみです!!これからも面白い記事頑張ってかいてくださいねο(>ω<)ο
Posted by: なぎ☆ | 2007年03月09日 01:28
どうも、ありがとうございます♪
そんなに褒められたものでもないけですけどねぇー(笑)
これからも書いていくんで、応援よろしくお願いします!!
Posted by: オーナー | 2007年03月10日 04:48